前回「茶器を仕舞うという行為を、もう一度見つめる。」ことを書きました。
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TSUDO.の茶箱が生まれるまで 01|茶器をしまうという行為を、もう一度見つめる。
お茶を淹れる時間が、暮らしの日常になっていきました。 お茶時間を楽しむための急須や茶杯が増えていくたびに、日々の中で楽しみと、同時に少しの不安も生まれました。...
今回は、その茶器が収まるサイズ、空間に合ったサイズとは?とはということを書こうと思います。
最適なサイズを模索する
茶箱のデザインで、最も悩んだのは「サイズ」でした。
大きすぎれば存在が重くなり、置く場所を選んでしまう。
小さすぎれば、日々使う茶器が収まらない。
まず基準にしたのは、私自身が普段使っている茶器たち——急須、茶杯、茶海、茶さじなど。

それらが“無理なく”“気持ちよく”収まる寸法をひとつずつ検証していきました。
同時に、暮らしの中での置き場所も考えました。
私の場合、棚の上に置いても違和感がないことが条件でした。
空間の圧迫感を出さず、そっと馴染む大きさ。
箱が主張しすぎず、生活の流れに溶け込むことを重視しています。
そしてもうひとつ大切にしたのが、箱としてのプロポーション。
縦横高さの比率によって、佇まいは驚くほど変わります。
見える部分だけでなく、「暮らしの中でどう振る舞うか」を軸にしたサイズ。
この箱の静かな存在感は、そんな小さな積み重ねから生まれています。
整えるための仕切り、使うための蓋
中には、茶器を心地よく収めるための仕切りを設けました。

急須や茶杯、茶さじなど、大小さまざまな形を整えて収納できます。

また、蓋の内側にはメラミン板を採用し、裏返すことでトレイ(盆)としても使えるようにしました。


しまうことと、使うこと。その間をやさしくつなぐ機能です。
暮らしの風景に溶け込むように
外観は、できるだけ主張を抑えたかたちに。
家具や空間の中で、そっと呼吸を合わせるように佇みます。

お茶を淹れる時間のそばに置いても違和感がなく、使う人の生活に寄り添う存在でありたいと思いました。
箱でありながら、空間を整える“ひとつの景色”になるように。
そんな願いを込めています。

